基礎
2017/12/11
 
     
 

研究するための基礎ができていない人というのは,本当に困ります.
「何が間違っているか」を理解する力を欠くので,同じ過ちを何度も繰り返します.
教える側のエネルギーは本当に摩耗します.

こういう能力は,単なる学習で養われるものではありません.
だから,学業成績が良いことが,研究能力がある証拠にはなりません.
研究するとは学習の延長ではないのです.

おそらくは,何かを徹底的に調べあげた経験が必要なのでしょう.
私の場合,若い頃に心理学に関する本が自宅に1000冊以上ありました.
読みまくった挙句,学者の研究手続きにも問題があることに気づくようになりました.
今から思えば,これが今の私の科学的態度につながっていたのだと思います.

今日,学部学生には「疑うことの大事さ」を伝えました.
とかく若い頃は,他人の意見を無批判に受け入れすぎです.
自分で考えられなくなった脳は,やがて論理的に考える力を失っていきます.

学者にも思考のゆるい人が増えているように思います.
こういう人に教わる学生は,もはや気の毒としか言いようがありません.

  

 
     

前ページTOPページ次ページHOMEページ

- Topics Board -
- Designed by ma-me.net -